子猫は生後3~4週間ほどたつと、運動もかなり活発になります。そうなると、困ってくるのが子猫の噛みつき癖。子猫の時の噛みつきを放っておくと、大人になっても続くことがあります。
子猫がなぜ噛みつくのか、その理由と、しつけの方法をご紹介します。
小猫が噛かむ2つのケースとは
1. 遊んでいる最中に噛む
子猫と一緒に遊んでいるときに、急にとびかかってきたりします。
2. 撫でていたら急に噛みついてくる
撫でてほしいと寄ってきた子猫を撫でていると、急に噛みついてくるときがあります。
小猫が噛む6大理由とは
1. 興奮している
猫の遊びは、主に猫の狩猟本能を刺激します。
テンションが上がりすぎると、遊びだということ忘れて本気で噛んでしまいます。
2. 遊びに満足できていない
子猫が遊び足りないときに噛むことで、人間に自分のほうを向かせ、遊びに誘っているつもりなのかもしれません。
3.歯がかゆい
子猫の乳歯は生後1か月で生え、3カ月から6カ月頃に永久歯に生え変わります。
この生え変わりの時期は、歯ぐきがとても痒くなります。
そのかゆみを何とかするために子猫は、近くにあるものをなんでも噛むようです。
この時期には、子猫の口の中を傷つけないような柔らかい素材のおもちゃを与えましょう。
4.じゃれているつもりで噛んでいる
子猫にとってはじゃれているつもりでも、力加減がわかっていないときがあります。
兄弟や親がいる場合には猫同士で噛みつきあい、どこまでやれば痛いのかを理解していきます。
しかし、子猫を1匹しか買っていないときには、飼い主が教える必要があります。
5.ストレス発散
子猫にとってのストレス発散方法は、走る、引っかく、噛むの大きく分けて3つです。
ストレスでたまったエネルギーが爆発してしまうと、勢いよく走り回ったり、攻撃を仕掛けてきたりします。
6. 発情期
オスの場合、交尾をするときに暴れられない様メス猫の首を噛むという習性があります。
そのため、発情期には飼い主にかみつくことがあります。
メスも発情期に入ってしまうと神経質になりがちです。
繁殖を目的としていないなら、生後6ヶ月頃に去勢や避妊手術を行いましょう。
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しつけが必要な注意すべき噛み方とは
本気で噛みついてきたときはしつけが必要です。
噛みついた相手にケガをさせてしまいますし、大人になってからの矯正が難しくなるからです。
飼い主さんの「手」を見ると飛びかかってきて噛む場合には、その「手」を遊び道具だと勘違いしている可能性があります。
「手」を遊び物だと認識したままにしておくと、大人になっても何度も噛んできたり、じゃれついてくる原因になってしまいます。
噛み癖がつかないためにも、小さい頃はなるべく「手」や「足」を使わず、道具を使って遊んであげてください。
小猫が噛む場合への2つの効果的なしつけ方
1.痛そうな表情をしながら「痛い」という
子猫はどれくらい噛んでいいのか人間の表情を見て、判断します。
「痛い」と声を出すことで、これ以上はダメだと教えてあげましょう。
2.罰をあたえない
強くかまれたとしても、怒ってはいけません。
特に叩いたりするのは絶対にNGです。
罰を与えてしまうと、子猫もさらに攻撃をし返してイタチごっこになるからです。
3. 指を引かない
噛まれると驚いて指を引いてしまいがちですが、指を引くと追いかけてさらに噛んでしまいます。
小猫が噛みぐせへの飼い主の3つの心構え
1.激しい遊びを控えて興奮させすぎない
子猫の場合は、興奮しすぎると自分自身で制御できなくなります。
噛みつく力が強くなったり、強くひっかいたりしてしまいます。
興奮しそうになったら、一度休憩をいれて落ち着かせましょう。
2.子猫の目の前で手を振らない
子猫の目の前で手を激しく動かすと、子猫は手の動きを見て獲物だと思って飛びついてきます。
それは野生の本能なので、飼い主から誘うような行為はやめましょう。
とくに子猫の頃に手で遊ぶことを覚えると、大人になっても人間の手はオモチャと同じで噛んでも良いと覚えてしまいます。
3. 一人遊びができるようにする
噛み癖をなくすためにも、一人遊びができることが大切です。
一人遊びができる猫用のオモチャを与えてください。
猫とのコミュニケーションで大切な3つのこと
1.おもちゃを与える
子猫にきちんと猫じゃらしや、鼠のおもちゃなどを渡してあげましょう。
人間の手で遊んでしまうと、遊び道具だと思ってしまい、簡単に噛みつくようになるので注意しましょう。
2.子猫からのサインを見逃さない
猫は気分が変わりやすい生き物です。
撫でているときに、しっぽをばたばたと降り始めたらイライラしている合図ですよ。
3. 嫌がることをしない
無理やり抱き上げたり捕まえたりすると引っかいたり、噛みついたりします。
当然、子猫にとってストレスにもなるので、嫌がることはやめましょう。
今回のまとめ
子猫は遊んでいる最中や撫でているときに噛むケースがあります。
噛む理由は、興奮していたり、ストレス発散、歯がかゆいなど様々な理由があります。
本気で噛みついてきた時には、きちんとしつけをしましょう。
噛みついてきたときには、たたいたりせずに「痛い」と声をあげしつけましょう。
飼い主は激しい遊びを控えたり、子猫の前で手を振るような誘導をしないことで、子猫の噛み癖を抑えることができます。
猫の本能をくすぐるようなおもちゃを与え、コミュニケーションを図りましょう。