ユニチャームから販売されているキャットフード「銀のスプーン」。国内のキャットフードの中でも定番であり、スーパーやドラックストアでも見かけることの多い製品です。今回はこの銀のスプーンの販売元の特徴、原材料と安全性、口コミ評判についてご紹介していきます。
銀のスプーンのブランドの特徴
銀のスプーンは、ユニチャームペットケアから発売されている猫用ペットフードです。このキャットフードは、CMなどでも目にする機会が多く、猫を飼っている方以外にも有名なキャットフードの一つでしょう。また、ホームセンターやドラッグストアなどで手軽に手に入るキャットフードですので、猫を飼っている多くの方に愛用されています。
最近ではコンビニでも販売されており、いつでもどこでも手に入れることが可能なキャットフードとなっています。
銀のスプーンという名前は、誕生した赤ちゃんの幸せを願う目的でヨーロッパにおいて行われていた習慣に由来しています。生まれてきた赤ちゃんの幸せを願うように、このキャットフードが猫の幸せとなることを願う、そういった意味を込めて銀のスプーンという名前が付けられました。
この銀のスプーンには、「ドライタイプ」や「缶詰タイプ」、「ウエットタイプ」など様々な種類があり、その味も幅広いことが特徴です。
多くの種類の中から、猫の年齢や健康状態に合わせて一番良いフードを選ぶことができるため、猫を飼っている方から信頼と人気が高いキャットフードです。
それぞれの飼い猫の好みや状況に合わせたフードを選べるという点が、大きな特徴があるといえるでしょう。
http://ginnospoon.jp/
銀のスプーンの原材料と安全性
次に銀のスプーンで代表的なドライタイプフードとウェットタイプフードの原材料をご紹介します。ドライタイプフードの例として「贅沢うまみ仕立て お魚づくし(ドライタイプ)」の原材料を確認してみましょう
贅沢うまみ仕立て お魚づくし(ドライタイプ)の原材料
- 穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)
- 肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス)
- 油脂類
- 魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、鰹節、煮干パウダー、マグロミール、カツオミール、白身魚ミール、乾燥シラス)
- ビール酵母
- 酵母エキス
- ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、リン、亜鉛)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)
- ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)
- 着色料(二酸化チタン、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号)
- 調味料
- 酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス)
ドライタイプフードの原材料としてまず気になるのは、穀類の種類の多さでしょうか。
ご存知のように、原材料は使われている量の多いものから表記されています。一番最初に表記されているのが穀類ですから、このタイプのキャットフードは穀類が多いことが分かります。しかし、もともと肉食の猫にとっては肉類(動物性タンパク質)のほうが重要であり、穀類は必ずしも必要なものではありません。
原材料の割合として穀類が多いため、穀物消化が苦手な猫の消化不良を引き起こしてしまう可能性が否定できません。また、小麦などのアレルギーで鼻水が出たり、嘔吐や下痢を引き起こす場合もあります。
そういった意味でも、主原料として穀類が多く使用されているこのフードは、猫にとって必ずしも安全であるとは言い切れません。
また、人工の添加物が多く、着色料がいくつか使用されているところも気になります。しかも、これらの着色料の中には発ガン性の危険がある物質があります。実際、着色料の赤色102号などはアメリカやヨーロッパでの使用が禁止されています。微量とはいえこういったものが使われているのは、見逃すことができないでしょう。
肉類に関しても、ほとんどがミールとなっており原料の質が悪い印象を受けます。ミールというのは人間が絶対に食べられないような薬漬けの肉や病死した肉、普通は食べない内蔵や爪や骨、毛などを混ぜあわせた肉のことです。
ただ、酸化防止剤に関しては、ハーブエキス由来のものが使用されていますので、その点については安心できそうです。
贅沢うまみ仕立て お魚づくし(ドライタイプ)の成分
- タンパク質 30.0%以上
- 脂質 16.0%以上
- 粗繊維 3.0%以下
- 粗灰分 7.0%以下
- 水分 10.0%以下
- エネルギー 約400kal(100gあたり)
成分を詳しく見てみると、タンパク質は普通程度、脂質と粗繊維は若干多い感じです。成分の面からみればキャットフードとしては可もなく不可もなくといったところでしょう。
続きまして、缶タイプの原材料に注目してみましょう。
缶 まぐろ・かつおにささみ入り(ウェットタイプ)の原材料
- 魚介類(かつお、まぐろ、フィッシュエキス)
- 肉類(ささみ)
- 調味料
- 増粘多糖類
ご覧のようにウェットタイプのフードに関しては、基本的に動物性タンパク質からできているため、安心して飼い猫に与えることができるフードとなっています。ただ、ひとつ気になるのが「増粘多糖類」が使用されていることです。
増粘多糖類とはその名のとおり、食品の粘りを増す添加物なんですが、一部には発ガン性を高める物もあります。つまり、単に「増粘多糖類」という表記だけでは、何が使われているか分からないため不安が残ります。
不明である以上、危険であるとは結論付けできませんが、安全性を脅かす可能性があることは頭に入れておく必要があるでしょう。
とはいえ、ドライタイプに比べれば、このウェットタイプフードは安心して食べさせることができるキャットフードといえるでしょう。
銀のスプーンの口コミ評判は?
銀のスプーンは、その価格が非常に安く、ホームセンターやドラッグストア、コンビニなどですぐに手に入れることが可能です。通販サイトにおいてもその品揃えが豊富ですし、選べる種類も豊富なことから、人気が高いキャットフードであるといえます。
それでは通販サイトで見かけた口コミをピックアップしてご紹介しましょう。
銀のスプーンの良い口コミ評判
- 色々と試した結果、銀のスプーンが一番良く食べてくれました。
- もう1年以上食べさせてますが飽きないみたいです。体質にも合ってるみたい。
- 10人ほどの多めの家族ですが、みんな気に入って食べてくれています。。
- 近所のディスカウントストアで安く売っているので助かってます。
- 値段も安くておやつで与えていますので、なかなか減らず大変お得です。
口コミを見る限り、値段の安さと量を評価して選ぶ方が多いようです。また、他のキャットフードと比べて猫の食いつきがよいという評価も多数見られました。小粒で、猫が好む香り(魚臭)が強いことが関係しているのかもしれません。
銀のスプーンの悪い口コミ評判
- なんかパッケージが変わり、質が変わったのか全く食べなくなりました。
- 着色料が使われているのが気になって食べさせるのを辞めました。
- うちの猫たちはこのキャットフードをよく食べますが、よく下痢もします。改めて原材料を見てみると何種類もの着色料が使われていて、こんなに不健康な物を与えていたのかと驚きました。
- 香りが強いので、このフードを与え続けると無添加フードを食べなくなります。
- ナチュラル系フードのサンプルをたくさんもらったので、捨てるのももったいないと銀のスプーンにかえてみたら、毛並やツヤなどが明らかに変わりました。
一方で、合成着色料の使用などが気になる、よく食べるが下痢をしやすいといった意見が多数ありました。猫の食いつきを良くするために香りや風味をつけることが行われているようですが、着色料等を使用することに対して嫌悪感を示す方も少なくありません。
銀のスプーンは消費者の評価も高く人気のある商品ですが、否定的な意見も多く、とくに健康志向が高い方は、合成着色料や人工添加物が原材料に含まれていることを気にして、ナチュラル系のキャットフードに替えているようでした。
まとめ
いかがだったでしょうか。国産のキャットフードで、CM等の広告でよく目にすることから世間の知名度が高い銀のスプーン。低価格や、入手のし易さ、種類の豊富さなどから消費者に人気が高いキャットフードです。口コミを見てもその安さや食い付きの良さは、このキャットフードの魅力的な部分といえます。
一方、基本的に猫が消化できない穀物類が原材料のメインであることや、危険な着色料や人工添加物が含まれていることを考えるとどうでしょうか?
猫は人間よりも寿命が短く、一緒にいる時間も限られてきます。そして、食事は健康を保つために欠かせないものですし、食事次第で猫の寿命は大きく変わってくるものです。値段が安い、食い付きがいいなども確かに大事ですが、できるだけ長く一緒の時間を過ごすためには、原材料などを含めて一度しっかりと見直すことが大切かもしれません。
銀のスプーンのおすすめ度
クロスケが独断と偏見で銀のスプーンのおすすめ度を5点満点で、それぞれの項目を評価しています。
価格はコストパフォーマンス、安全性は添加物や着色料などを考慮して、口コミは良い口コミが多いかどうかで判断しています。
価格 | 安全性 | 口コミ |
---|---|---|
4/5 | 2/5 | 3/5 |
- 価格は4を付けました。安全性は、穀物が多いこと、肉類がミールが多いこと、着色料が使われていることから2にしました。口コミは良い口コミもありましたが、悪い口コミも多かったので3としています。