ネコの飼い方

猫が食べると危険な食べ物

人が食べて美味しいものは猫も好きです。動物性タンパク質のニオイがついていれば大抵のものは口に入れてしまいます。でも、愛猫がよろこんで食べるからといって考え無しに与えていると、中毒を引き起こして取り返しのつかない事態陥ることもあります。
今回は猫に与えてはいけない食べ物と、その「理由」や食べさせた場合「どうなるのか」を詳しくご紹介します。



猫が食べると危険な人間の食べ物

食事中にすり寄ってきて甘えた声をでねだられると、ついひとかけら分けてあげたくなる……あんまり可愛い仕草をするのでついひとくちあげてしまう……猫を飼っている人なら一度は覚えがあると思います。でも、その食事の中には、猫の健康を害するものや、ヘタをすると猫の命を奪ってしまうものが入っている可能性があります。

猫に与えない方がいい食べ物

1.青魚(与えすぎに注意)

イワシやアジ、サバなどの青魚は食べさせても構いませんが、やり過ぎに注意しましょう。

○なぜいけないのか

青魚に含まれる不飽和脂肪酸を猫が取り過ぎると、脂肪が酸化して黄色脂肪症を引き起こします。

○食べさせるとどうなるの?

お腹の中の脂肪が酸化して“でき物”ができ、腫れがひどくなると歩くのも困難になります。

2.生卵

とくに白身。少量であったり、加熱すれば問題なし。

○なぜいけないのか

白身に含まれるアビジンがビタミン(ビオチン)を分解してしまいます。

○食べさせるとどうなるの?

一度にたくさん食べると、ビタミンが急激に不足して皮膚炎や結膜炎を起こすことがあります。

3.練り物、お菓子、おつまみ、チーズなどの加工品

カマボコ、カニカマ、さつま揚げ、お菓子全般、さきいか、チーズなどの加工品です。

○なぜいけないのか

人間用の加工品は塩分、糖分が強すぎます。使用している添加物も問題です。

○食べさせるとどうなるの?

塩分のとりすぎは腎臓に負担をかけます。人が食べても問題ない量の添加物でも、体の小さい猫にとっては悪影響です。

4.牛乳(猫用のミルクはOK)

○なぜいけないのか

個体差はありますが、乳糖を分解する酵素・ラクターゼを少ししか持っていない猫もいます。

○食べさせるとどうなるの?

下痢を起こします。

猫に絶対食べさせてはいけない食べ物

1.ネギ科の植物

タマネギ、長ネギ、ワケギ、アサツキ、ニンニク、ラッキョウ、ニラなどのネギの仲間は一切与えてはいけません。
加熱してあってもNGです。

○なぜいけないのか

中毒を起こします。
ネギ類に含まれるアリルプロピルジスフィドという成分が赤血球を壊し、そのため「溶血性貧血」を引き起こします。血液の生産工場である骨髄の働きにも悪影響を与えます。

○食べさせるとどうなるの?

元気がなくなり、ふらつくようになります。やがて吐く、下痢をする、黄疸がでる、血尿がでるなどの症状が現れます。
健康な成猫なら自然に治ります。しかし、仔猫や高齢猫、体調の悪い子、ネギ類へのアレルギーが強い子などは重篤化して死んでしまうこともあります。
タマネギやネギをそのまま食べることはまずないと思いますが、肉類と一緒に調理してあると、肉のにおいと味がついていますから食べてしまいます。すき焼きなどの食べ残しには注意しましょう。

2.イカ、タコ(生食)

イカやタコは猫の好物です。元気の素のタウリンも含まれているので与えたいところですが、やめておいた方が無難です。それでも食べさせたいときにはしっかりと加熱します。

○なぜいけないのか

イカにはチアミナーゼという酵素が含まれています。この酵素はビタミンB1を分解する役割を持っているので、猫が食べると急性ビタミンB1欠乏症を起こすことがあります。
その上、イカ、タコは消化不良を起こしやすい食べ物です。

○食べさせるとどうなるの?

食欲が失せ、元気がなくなり、フラフラと酔ったような歩き方をします。それを見た昔の人は「猫がイカを食べると腰を抜かす」と表現しました。嘔吐、瞳孔が開くなど症状が進むと、痙攣を起こしたり、大声で鳴いたりし始め、ひどくなれば昏睡してそのまま死んでしまう場合もあります。

3.鳥の骨、魚の骨

鳥の骨は魚の骨のように尖っていませんが、砕けると一片一片がとても鋭くなります。

○なぜいけないのか

猫の消化器官は細いので消化の悪いものはつまってしまうことがあります。尖った骨は突き刺さりやすいので危険です。

○食べさせるとどうなるの?

喉につまれば窒息してしまいますし、腸閉塞を起こすこともあります。骨で内臓が傷つくと大変です。

4.チョコレート

カカオが原料のもの全般。少量であれば問題ない。

○なぜいけないのか

カカオマスの成分テオブロミンが中毒を引き起こします。

○食べさせるとどうなるの?

中枢神経が冒されて下痢、嘔吐、痙攣、血圧上昇などの症状が起き、重症化すれば死に至ります。

5.その他の食べ物

○干しぶどう

干しぶどうは中毒を起こす可能性があります。

○香辛料

香辛料はもちろんNG。

○アルコール

ビールなどのお酒は絶対にダメ。

○ドッグフード

ドッグフードには猫が消化しづらい穀類などが大量に含まれているものもあるので食べさせない方がいいでしょう。


まとめ

基本的に人の食べる味のついたものを猫に与えてはいけません。人が「美味しい!」と思うものの大半は猫の健康を害するものだと考えるべきです。自分と同じ食事を分け与えるのは止めましょう。
もうひとつ気をつけなくてはいけないのは、食事の準備中と片付けの時です。猫は立体的に動きます。それに物音をさせずに近寄ることも得意ですから、調理中の隙をついてまな板の上から食材を失敬することなど朝飯前です。気がついたら食材が消えて、猫が部屋の隅でモシャモシャやっている、なんてことはよくあります。
残り物をシンクの上や棚の上に片付けるくらいでは、軽々と獲物に到達しますし、手先が器用なので鍋のフタや戸棚の扉くらいは簡単に開けてしまいます。大切な猫が朝になったらグッタリしている、そんな悲しい思いをしないために、人と猫との食べ物はきちんと分けて、しっかりと管理しましょう。
誤食した後、体調が悪くなって、回復の兆しが見られないようなら医者に相談してください。




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