日清ペットフードが製造販売をおこなってるキャットフードの「キャラット」。「安い」うえに「国産」で、ホームセンターなどで手軽に購入できる製品です。今回はこのキャラットの販売元の特徴、原材料と安全性、口コミ評判についてご紹介していきます。
キャロットのブランドの特徴
キャラットは、小麦粉など粉製品で有名な日清製粉グループの日清ペットフードが製造販売をおこなってるキャットフードです。安いうえに国内生産ということもあり、また、ホームセンターなどで手軽に購入できることから、メジャーブランドで人気のキャットフードの一つといえます。
そんな手軽に購入できるキャラットですが、開発の根底には猫の生涯を考えた取り組みが伺われます。
キャラットブランドのキャットフードを作ってる日清ペットフードには「LIFE20」というプログラムがあり、「平均11歳といわれるネコちゃんの寿命を、20歳まで伸ばしたい」という会社の思いがキャラットには込められているようです。
簡単に説明しますと、子猫から高齢猫用まで幅広く展開されているキャラットのキャットフードには、「健康維持サポート」を考慮して、猫の体全体のケアと、年齢に応じた健康状態ににあわせて考えられている、ライフステージケアを元にバランスよく組み合わせて作られたプログラムです。
そういう意味では安心して、飼ってる猫の年齢や嗜好に合わせて選べるというのがキャラットのアピールポイントのようです。
http://www.nisshin-pet.co.jp/products/catfood/
お手軽なキャラットのキャットフード
キャラットでは先ほど紹介したようにお手軽な金額で買えるラインナップとなっています。成猫用のもので、1kg入りが400〜550円くらいで、一匹一日あたりのコストでいえば40円から55円と少し安めの価格帯といえるでしょう。
キャラットの原材料と安全性
キャラットのドライフードの中でも大手通販サイトでよく売れている「キャラットミックス ネオ かつお仕立ての味わいブレンド」の原材料と安全性について見ていきたいと思います。
キャラットミックス ネオ かつお仕立ての味わいブレンド
- 穀類(とうもろこし・コーングルテンミール・小麦粉・中白糖・ホミニーフィード/大豆ミール)
- 肉類(ミートミール・チキンミール・ささみパウダー)
- 魚介類(フィッシュミール・フィッシュパウダー・かつおパウダー・等)
- 野菜類(キャベツパウダー/にんじんパウダー/ほうれん草パウダー/かぼちゃパウダー)
- ビール酵母/オリゴ糖/ビートパルプ/β-グルカン/ミルクカルシウム/グルコサミン/ローズマリー/バジル
- ミネラル類(カルシウム/リン/カリウム/ナトリウム/塩素/鉄/銅/マンガン/亜鉛/ヨウ素)
- ビタミン類(A/D/E/K/B1/B2/B6/パントテン酸/ナイアシン/葉酸/コリン)
- アミノ酸類(メチオニン/タウリン)
- 油脂類(動物性油脂/月見草オイル)
- 食用黄色5号/食用黄色4号/食用青色1号/食用赤色3号/食用赤色102号
- 酸化防止剤(ローズマリー抽出物)
ご覧のように穀物が最も多く含まれています。猫は元々、肉食動物なので穀物はほとんど必要としない体質のため「グレンフリー・穀物不使用」ではないキャットフードを与え過ぎると、消化しにくいうえに食物アレルギーの原因になること事が分かっています。にもかかわらず穀物を多く配合する理由は、コストダウンが期待できるからです。
残念なことに国産のキャットフードは穀物が主原料としてよく使われているのも事実で、「国産」と表示されているキャラットにも一番多く配合されているのが穀物である事に不安を感じてしまいます。
本来、主原料であるべき肉類が穀物より少なく配合されているうえに「ミートミール、チキンミール」や「ささみパウダー」などの表示。
この「ミートミール」には肉や内臓以外の本来食べることのできない部分(皮、神経、血液、毛、ツメ、羽、歯、角など)が含まれており、製品の原材料の表示欄には明確な表示がありません。
購入の際はキャットフードに使用している肉類がなんであるのか、きちんと書かれてるかを確かめる必要があると思います。
次に「ささみパウダー」ですが、新鮮なささ身をわざわざ手間をかけてパウダー状になしなくても、と疑問が残ります。
同じ理由から「フィッシュミール・フィッシュパウダー・かつおパウダー」や、野菜類のパウダーも、新鮮な材料だからこそ摂れる栄養素が失われている可能性もありますし、ささ身パウダー同様、人間が食べるレベルの原料であるのかさえ不明です。
また、キャラットのようにキャットフードに油脂類が入ってる事で、便の臭いが強くなるという購入者からの口コミもあるようなので、飼い猫の便の臭いが気になる方は注意した方が良いでしょう。
少し驚いたのが、最近では人間が食べる食品への使用が制限されるようになった着色料が使われている点です。
安全性の問題が指摘されている食品添加物の代表的な着色料がどういった目的でこれほどの量を使わなければいけないのか疑問が残ります。
猫が食事の時に、「この色、美味しそう」と、見た目で判断して食べているとは考えにくいですし、安全性に問題がある着色料をわざわざ使わなくてもいいのではないでしょうか?
パウダーや着色料が入ったキャットフードが猫の健康をいますぐ害することはありませんが、大事な愛猫に食べさせるには、安価で購入できても新鮮な材料ではない原材料で作られた商品には少し疑問を感じるところです。
キャラットの口コミ評判は?
キャラットのキャットフードは様々な業種のお店で販売されており、「国産」なのに安く購入できることから一定の人気があるようです。
それでは購入された方の口コミをご紹介していきましょう。
肯定的な口コミ評判
- 以前はささみ風味をあげていたのですが、違う味も良いかなと試しに買ってみました。かつおでも同じように食べてくれてよかったです。
- 今まで色々な固形のキャットフードを食べさせてきましたが、キャラットは量のわりには低価格なので助かります。
3頭いる猫達は良く食べていますし、体調の変化もなく満足しています。 - わが家は8匹もいるので、安くても安心して食べさせることができるキャットフードを探していました。
近所のドラックストアで買ってきた違うメーカーの安いキャットフードは、渋々食べてる感じでしたが、これに変えたとたん食いつきが良くなりました。
否定的な口コミ評判
- 成猫から老猫まで180匹おりますが、猫はとても好き嫌いがはっきりした生き物ですから、何が合わないのか、このフードは吐いてしまいます。
食べるときは大喜びで食べてくれますが、時間がたつと吐く子が多いようです。手頃なお値段でたくさん買えるから喜んでいたのですが、残念です。 - こちらのフードに飼えてから便の臭いがきつくなった様に感じます。
- 原材料の表記に遺伝子組み換えの有無がないので、安全面で不安が残りますがアイムスより食いつきがよいので取りあえず食べさせている感じです。
金額が高くなっても穀類、植物油、着色料を使っていないフードを食べさせてあげたいのですが・・・。 - 普通に食べてくれますが、なぜか全部吐きだしてしまいます。
キャラットに変えたばかりで食べ慣れないせいなのか、しばらく様子を見ていたのですが何度食べてもすぐ吐いてしまうので、残念ですが違うフードに切り替えました。
※上記は通販サイトの口コミを意味を変えずに文章を変えて記載させて頂いております。
口コミによると問題なく食べてくれる猫もいるようですが、中には一度食べてから吐き出してしまう猫もいるという事です。
猫の敏感な臭覚には美味しそうな匂いに食欲がそそられて食べるものの、人間と一緒で体は正直なのでしょうか、ハッキリとした原材料の明記がないフードは体がデリケートな猫にとっては受け付けがたいのかもしれません。
もし、食いつきがよい、よく食べるという口コミに惹かれるのでしたら一度小袋になったフードで試されることをおススメします。
まとめ
キャラットのキャットフードの製造販売をしている日清ペットフードは、「平均11歳といわれるネコちゃんの寿命を、20歳まで伸ばしたい」「健康維持サポート」をアピールしています。
ですが、飼い主の目線になって考えると、肉食の猫のフードに一番多く使われているのが消化しにくい穀物だったり、肉類は使われているものの「ミールミート」と、どういった肉が使われているのかが不明だったり、多量に使われている着色料などの添加物に不安を感じてしまいます。
食べ物だけが病気になる原因とは一概にはいえませんが、一緒に生活している大事な猫に不安を感じながら毎食このようなフードを与え続けることによって、寿命が延びるどころか健康維持につながるかも疑問です。
人間が食べる物もそうですが、いまや食の安心と安全は買う側が選べる時代です。
いま食べているものが未来の健康な身体を作る、愛猫に病気になる事を願っている飼い主さんはいないと思います。
もし、いつまでも健康で長生きを願うなら、キャットフード選びは「国産」にこだわらず、原材料を明確に表記しているメーカーを選択されるのが賢明かもしれません。
キャラットのおすすめ度
クロスケが独断と偏見でキャラットのおすすめ度を5点満点で、それぞれの項目を評価しています。
価格はコストパフォーマンス、安全性は添加物や着色料などを考慮して、口コミは良い口コミが多いかどうかで判断しています。
価格 | 安全性 | 口コミ |
---|---|---|
3/5 | 2/5 | 2/5 |
- 価格的にはお手頃の値段ですが、激安というほどではないので価格は3を付けました。安全性は健康維持サポートをうたっている割には原材料や添加物・着色料の使用がマイナスと判断し2を付けました。口コミも同じく満足な声もありましたが、猫の健康を気にする人には厳しい意見がおおっ買ったので2としています。