猫の気持ちは分かる?
人懐っこい犬と違って猫は自分の用事があるとき以外は素っ気ない、ちょっとツンデレな所がありますが、猫好きに言わせるとそこがたまらなく愛おしい!と言われます。
そんな猫の気持ちって、どこで分かるのでしょうか?
実は、猫は人間のように顔や声で気持ちを表現できない分、体の色んな所を使って私たち人間に対して、気持ちや意思を訴えて来てるんです。
- ひげ
- 耳
- 喉
- 尻尾
- 体全体
猫のちょっとした仕草にも気持ちが隠れているので、こちらでは猫が普段よくする仕草に隠されている気持ちを探ってみたいと思います。猫の事をもっと知りたい方は参考にされてくださいね。
足元などに顔や体をすり寄せてくる
人間の足もとなどに猫が寄ってきて、自分の顔や体をすり寄せる事をこすりつけ行動と言います。
猫の頬と顎には分泌腺があってこの部分から匂いと同時にホルモンが分泌されるのですが、猫同士がコミュニケーションを取る際にこの匂いが活躍することで猫対猫の友好関係が成り立っているという訳です。またこのホルモンは別名「フェイシャルホルモン」と言います。
自宅で飼っている猫が飼い主が脱いだ服の上に座っていたりするのを見かけると思うのですが、これは飼い主の匂いが付いている事で落ち着く事ができると考えられていますし、飼い主と自分とお互いの匂いを共有することが猫にとって意味のある大切なことのようです。
また、足元に身体をすり寄せてくるときの猫は、その相手への好感、甘えの気持ちを表現しています。機嫌の良い時にみられるこの行動は、猫からすると上下関係を表していて自分より格上と思ってる人間への挨拶と考えられています。
さらには、甘えつつも自分の匂いを相手につけることによって「自分のモノ」との意味でのマーキング行動と言われています。
その他、飼い主が外から帰宅したときやお風呂から出てきた時など、猫が必要以上に身体をすり寄せてくるのは、飼い主に付いた違う猫の匂いや猫が気に入らない臭いを消そうと、自分の匂いとすり替えるような意味でとる行動のようですから、大好きな飼い主への愛情があるからこその行動なのかもしれませんね。
尻尾の状態で見分ける
猫の気持ちを顔の表情で感じ取ることはしいのですが、体の中でいちばん気持ちを表している所が尻尾といわれている程、猫の感情を見て感じ取れる部分なんです。
犬の場合、近づいてくる飼い主や子供達に対して尻尾を振っている様子を「喜んでいる」と考えられていますが、猫の場合は尻尾の振り方で意味が変わってきます。
猫を初めて飼う方からすると、謎めいた行動に「なにを言ってるんだろう?」と、疑問に思うことがたくさん出てくることでしょう。そんな時は、尻尾の状態を見ると分かりやすいと思います。
基本的な感情の状態をご紹介すると、
- 喜んでいる時・・・尻尾全体がピーンと立っている
- 怒ってる時・・・尻尾全体がブワッと膨れている
- 怖がっている時・・・尻尾を丸めている
- 気分が落ち込んでる時・・・尻尾がダランとしている
この様な特徴がみられますから、是非覚えておいて猫とのコミュニケーションにお役立て下さい。
喉をゴロゴロ鳴らす
近寄ってきた時や、喉や顔、体などを撫でてあげると「ゴロゴロ」と、声帯を振動させて音を出すのは喉鳴らし行動といわれます。その時の猫の表情を見てみると目を閉じてとてもリラックスしている様に見受けられ、この状態は人間に例えるなら、笑顔で喜んでいる状態と考えられます。
その他に考えられる事として
- 空腹の時
- 嬉しい時(飼い主と一緒にいられる事を喜んでいる)
- 眠くなった時(飼い主に心を許している証拠で、とてもリラックスしている)
- 挨拶をしている時
- 猫の死期が近づいている時
- ケガ、病気などで痛みがある時(ゴロゴロと音による刺激を体に与える事で神経伝達物質”エンドルフィン”などが分泌され、これにより痛みや苦しみが和らぐとされて、
怪我や病気から回復が早くなる効果があるそうです)
これが母親が子猫にお乳を与える時に「ゴロゴロ」と喉を鳴らすのは、まだ目が見えない子猫に安心させようとする為だと考えられています。
また、子猫と母猫がコミュニケーションをとる時にも、同じように喉を鳴らしあう事があるそうです。
猫が目を細めてゴロゴロ鳴く様子は、飼い主にとっては至福の時間と言えますが、意味としては必ずしも安心できる時ばかりではないことも知識として覚えておきましょう。
まとめ
猫は犬と違って愛情表現が少ない動物ですが、猫なりに様々な方法で気持ちを私たち飼い主に表現しています。
自分の気が向かないこと意外はいつもマイペースでクールな猫だからこそ、見つめられたりすり寄って甘えられたりすると、飼い主としての喜びを感じる瞬間ではないでしょうか。
ここに書いてるような状況があった時は、飼い主も感じるままに話しかけてると、そのうち猫も飼い主の言葉に反応して応えてくれるようになりますし、そうやって日頃からコミュニケーションを取っていると、ちょっとした猫の体調の変化にも気付きやすくなると思います。
猫だからと言って単なるペットではなく、飼い主が親代わりとして猫の仕草を理解してお互いが快適に過ごせるようにしたいですね。