今回は、猫と一緒に生活をする上でしつけを行う際に困難だという意見の多い猫の噛み癖をしているときの理由や猫の気持ち・しつけの方法などについてご紹介させていただきます。
また、甘噛みを飼い主さん自身にする際やオスとメスでの違いとその理由についてもご紹介させていただきます。
猫の噛み癖の2つの理由
1. 幼少期のおもちゃ不足
噛み癖が出る理由の一つとして、おもちゃで遊んでいなければ、猫に噛み癖が出てきやすいというのが挙げられます。
幼少期に遊ぶ道具を与えることは、猫にとってはとても重要なこととなっています。
おもちゃを与えずに、飼い主さんとコミュニケーションをとり遊んであげるということも大切ですが、猫の本能である『動くものを追いかける』という習性を持て余してしまいます。
その時に猫は、自分の手を噛むなどして遊ぶことを覚えてしまい自分自身が弱ってしまう原因を作るとともに、近いうちに自分以外の周りのものなどを噛むという噛み癖が出てきてしまうことがあります。
子猫から飼っている場合、ボールなどのおもちゃを与えて遊ばせてあげることで未然に防ぐことが見込まれるのでオススメです。
2. ストレス
猫は大変デリケートな動物となっているため、ペットショップや知り合いから貰った際は新たな環境に怯えていることが多いです。
また、猫はトイレや食事に敏感な生き物なため家に迎えたばかりの時は部屋の隅などでじっとしていることがあります。
それに伴い、部屋にある電源のコードやカーテンを噛んでストレスを発散する行動を起こすことがあります。
これは、1週間近くの時間がかかることがあります。
しかし、猫に愛情を注いで優しく接することを飼い主さんが心掛けたり先住猫との触れ合いで噛み癖は改善することが出来ます。根気よく優しく猫と接してあげることをオススメします。
猫の噛み癖のオスとメスの理由と違いとは
1.オスの場合
オスの猫が噛んでくる際に多いものとして、交尾の時にメス猫の首筋を噛んで行動を制御するという習性により、同居している猫や大好きな飼い主さんに噛みつくことがあります。
これにより、行動の止まったメス猫と効率よく交尾をするため繁殖期に多くみられ、オス猫の噛み癖として代表されます。
この噛み癖は、大人の猫で発情期に入った際に起こるため去勢手術を施すことで噛み癖は自然と消えていきます。
放し飼いしている場合のマナーとしても、オス猫を飼った際には去勢手術を施すことをオススメします。
2.メスの場合
メスの猫が噛んでくる際に多いものとして、避妊手術を施していない猫の場合、発情期や生理期間中になると、メスの言動は敏感になっていきます。
この場合、メスに不用意に近づくなどをして飼い主さんに噛んだりパンチをするなどの攻撃を仕掛けてきます。
大変デリケートな時期を迎えているため、この場合にはメス猫との距離を空けて同居猫との隔離などをしてあげましょう。
対処法として最も効果的なものとしては、避妊手術を施して交尾や発情期などを迎えることを未然に防ぐことで、噛み癖は解消されます。
猫の噛み癖の子猫と大人猫の理由と違い
1.子猫
子猫時代には、おもちゃを噛んでじゃれようとします。
また、動くものに反応をする習性を持っているため自分の手足が動くとそれをおもちゃだと考えてしまい、噛んで自分を傷つけてしまうことがあります。
まだ子猫は加減などを知らないので、全力で与えたおもちゃや自分の手足・それに加え飼い主さんと遊んでいるときに腕などに噛みつくため気を付けなければなりません。
子猫の時には、飼い主さんと遊びたい一心ですので飼い主さんとのじゃれ合いが少なかった場合、もっと遊んでほしいというシグナルとして飼い主さんに噛みつくなどという行為を行います。
その時には、おもちゃや撫でてあげるなどして愛情を示すことをオススメします。また、子猫の時には兄弟や同じくらいの年の猫と過ごしているとお互い喧嘩をすることがあります。
このような喧嘩により、お互い力加減を知りますので命にかかわるまでの喧嘩になるまでは放っておくことで子猫同士の愛情を育むことが見込まれます。
同居猫との上手い付き合い方を覚えることにより、噛み癖を解消することが可能となっていますので、先住猫や2匹セットでお家に迎えてあげることをオススメします。
2.大人猫
先述したとおり、猫はストレスに敏感な動物ですので環境の変化などで猫が敏感になり、攻撃性が高くなる子がいます。
その際に、周りにあるものを噛んで攻撃することや飼い主さんの腕や足に噛みつくことで威嚇していることがあります。
1週間ほどすると、猫も慣れてきますので噛み癖は落ち着いてきますが幼いころから猫の噛み癖が日常となっていますと、大人になってからも噛み癖が激しくなっていきますので、気を付けなければなりません。
動くものや常に噛んでいるものからの意識を離すことで、猫の噛み癖を治していくというしつけを行うことをオススメします。
大人猫の噛み癖は、周りへの影響が子猫の時に比べてかなりすごいことになりますので、早い対処を行うことをオススメします。
猫に噛まれた場合の飼い主の行動
1.態度で示す
猫に噛まれた場合には、猫に対して怒ることは必要ですが暴力を振るわず、目や態度でいけないことだと教えましょう。
手順としては、猫に噛まれてすぐに鼻などにでこピンをして低い声などで目を合わせダメなことと伝えましょう。
2.少し距離を置く
そこから10〜20分は、猫のことを無視をして飼い主さんは距離を置いて放っておきましょう。
噛んだ直後に、いつも通りに遊んでしまうと反省をする暇もなく噛んでも大丈夫という考えが猫に芽生えてしまうので、お気を付けください。
猫の噛み癖へのしつけの方法
ここでは、猫の噛み癖へのしつけの方法についてご紹介させていただきます。猫に噛まれた場合、放っておくとしつこく噛みついてくることがあります。
このような場合には、ある程度強い言動で怒りをあらわにすると良いとされています。しかしながら、暴力などに訴えてはいけません。
噛まれたら即座に、鼻に軽いでこピンなどを行い完全に無視をすることをオススメします。
すると、猫は寂しがり屋ですので飼い主さんに噛みつくと怒って遊んでくれなくなるということを認識し、噛み癖が治ることがあります。
完全に無視をすることは、猫にとって叩かれることなどより影響のあるお説教ですので、効果的とされています。
猫が訴えているかも?甘噛みと一緒に起こす行動とは
1.構われ過ぎ
猫は、寂しがり屋な一面を持つ猫ですがそれと同時に、放っておいてほしいという一面も持っている動物となっています。
親バカを発揮して、撫ですぎることで猫の嫌悪感を引き出してしまうという現象があります。もし猫に噛まれた直前に、撫でて可愛がってあげていたのであれば構われ過ぎて嫌気がさした場合があります。
程よく猫の調子を見ながら、構ってあげることをオススメします。
2.興奮
可愛がられ過ぎて、猫自身も気持ちよくなり思わず飼い主さんに噛みつくことがあります。猫の興奮具合は、息遣いなどで分かるため丁寧に猫の様子を見ながら可愛がってあげましょう。
この場合に噛んでも、猫を叱りつけることなく甘んじて見逃してあげることをオススメします。
継続的に愛情を注いであげていることで、猫の寂しがり屋な欲求は満たされるため程よく長く付き合ってあげましょう。
3.ストレス
猫が威嚇や周囲を警戒しながらも飼い主さんを噛んでしまった場合には、ストレスを感じていたり先述したとおり発情期などによる敏感な時期でストレスを感じていると認識してあげましょう。
ストレスによる噛みつきは、猫自身にとっても健康には良くないことですのでこの場合には、環境の整理やおもちゃを噛ませてストレス発散を促すことをオススメします。
発情期の猫との上手な付き合い方
1.リードをつけてのお散歩
猫の発情期も、他の動物同様周りの環境にいつも以上に敏感になる期間となっています。猫の場合、都会で生活をしていると外に出すことも困難なことが多いです。
都会暮らししている際には、リードを付けて外を散歩することも効果的となっています。
海外では、猫にリードを付けて犬のように散歩して飼い主さん同士のコミュニケーションツールとしても利用されているため、都会暮らしでも時間のある時に、猫との接する時間を作って過ごしてあげることをオススメします。
2.一緒にたくさん遊ぶ
田舎暮らしをしていると外で、遊ぶことで発情期のストレスを発散しています。
また、飼い主さんと目いっぱい遊ぶことが猫の楽しみですので家の中でもおもちゃでじゃれてあげましょう。
また、発情期を寛容な目で見守ってあげることも必要ですので、飼い主さんがメスを飼っている場合には根気よく明るく付き合ってあげることをオススメします。
今回のまとめ
猫の噛み癖の理由
猫の噛み癖のオスとメスの理由と違い
猫の噛み癖の子猫と大人猫の理由と違い
猫に噛まれた場合の飼い主の行動
猫の噛み癖へのしつけの方法
猫が訴えているかも?甘噛みと一緒に起こす行動
発情期の猫との上手な付き合い方