飼っている猫が突然、ご飯を食べなくなると、心配になってしまいますよね。大きな病気なのか、それとも体調が悪いのかといろいろ考えてしまうものです。
今回は猫がご飯を食べない原因・病気の可能性・対処方法・飼育のポイントについてお伝えをします。
猫がご飯食べない7大原因
1. メニューが常に同じ
体調がいいのに、餌を食べないことがあります。その原因の一つが、餌自体に不満があるときです。やはり、猫でも同じものを食べ続けると飽きてしまいます。
食事内容をすこし変えてあげたり、トッピングをプラスすることで食事をすることがあります。
2. 食事を変えた
猫は好き嫌いがはっきりしています。食感やにおいなど、自分の気に入らないものが出てくると口をつけません。
食事を変えても食べてもらうには、一度に変えるのではなく、今までのご飯を80%、新しいご飯を20%ぐらいで少量ずつ試して様子をうかがってから徐々に増やしていきましょう。
3. 繁殖期
繁殖期は、オスでもメスでも、異性への興味があるので、食欲が落ちてしまいます。つまり食欲より色気というわけです。
猫の恋の季節といわれる春の5〜6月くらいや、10月、また冬の1月〜3月あたりに食欲が落ちます。
4. 季節要因
猫の食欲の変化は、季節の変わり目と呼ばれる3〜4カ月の周期で変わります。人間と同じように、夏バテなどもあり夏は食欲が落ちることがあります。
5. 容器が原因
たとえば、容器が深すぎたりすると猫は髭があたってストレスをかんじてしまうので避けましょう。また、容器が汚れていたり、嫌なにおいがついていたりしない様に、衛生的な食器を使ってあげましょう。
また、きらきらと光沢を放つものは苦手なので避けましょう。
6.外で食べてきている
外に外出するタイプの猫は、縄張りを巡回している途中で食べてきた可能性もあります。どういった行動をするのか、一度チェックしてみましょう。
7. 病気
体調が悪く食欲がないや、口の中が痛いから食べたくないなど、病気のせいで食べることを拒否することがあります。
猫がご飯を食べない状況が24時間続いた場合には、病気の可能性があります。さらに36時間以上続くようであれば、動物病院に行くことをおすすめします。
ご飯食べない状況とセットで現れる病気の3つのサイン
1. 熱
薄暗いところでうずくまっていたり、呼吸が洗い時には熱の可能性があります。猫の平熱は38度〜39度なので、39度を超えると微熱、40度以上は高熱です。
2. 嘔吐
繰り返し吐いたり、嘔吐物に血が混じっている場合には、病気の可能性があります。1日に時間を空けて2回以上履く場合には病院へ連れていきましょう。
3. ふるえ
体調が悪いときには、震えることがあります。内分泌系のものから、神経疾患など考えられる病気は様々ですので、寒さで震えているのでなければ注意しましょう。
猫がご飯食べないことが続く場合に考えられる3つの病気
1. 猫風邪
猫風邪の原因になるのは、「ヘルペスウイルス」「カリシウイルス」「クラミジア」の3種類があります。
特に生後2〜3か月の子猫によく発症します。猫同士でうつるウイルスがほとんどですので、多頭飼いの場合にはきちんと隔離しましょう。
2. 慢性胃炎
急性胃炎がおさまらず1週間以上、胃の粘膜の炎症が収まらない「慢性胃炎」。ご飯を食べない意外にも水を大量に飲んだり、体重減少が見られたりする場合には慢性胃炎の可能性もあります。
3. 脂肪肝
36時間以上水も食事もとらない状態のままでいると、肝臓に脂肪がたまる病気「脂肪肝」になりますので、早めに病院へ連れていきましょう。
ご飯食べない状況へ!病気以外の3つの対処法
1. 水分を含んだフードを与える
夏には特に、脱水症状の対策もふくめて水分補給にもなるウェットタイプのご飯をあげてみましょう。そのほかにも「新鮮な水」を好きな時に飲めるように、食事する場所を涼しい場所に置き換えるのも有効です。
2.食べ物を小分けにする
もともと、狩りをして生活している猫は1回の食事で終わらせるよりも、回数を増やすほうが本来の食事スタイルに近づきます。子猫の場合には、1日に4〜5回、成猫であれば2〜3回に分けてあげると食べたりします。
3. 餌の温度に気をつける
猫は餌を食べるかどうかを臭いで判断しています。冷蔵庫に入れておいておいた缶詰などは冷えてしまうとにおいが薄れるので、常温であげましょう。
気になる場合にすべき2つの検査方法
1. 血液検査
白血球や内臓の数値を検査することができます。腎臓、肝臓に病気があるかどうか大まかなことがわかります。
2. エコー検査
主に心臓と腹部の検査に使われるもので、レントゲンで見ることが難しい肝臓や腎臓などが見えやすいです。
麻酔をかけず、痛みもない検査ですが、猫が不安になる事もあるので近くで声をかけたり撫でたりして落ち着変えてあげましょう。
検査後の2つの治療法
1. 皮下輸液
どうしてもなにも食べないというときには、体力を回復させるためにも点滴することができます。人間の点滴と同じように、静脈内に電解質液などを注入して栄養を補給します。
この場合には長い時間じっとしていなければならないので気性の激しい猫には向きません。注射や点滴の薬液代は内容によって異なり最低500円から。静脈点滴料は平均で3000円です。
2. 皮下投与
猫は人間に比べると皮下にゆとりがあるので、そこに注入し、徐々に毛細血管から吸収します。最低限の拘束で投与できるので通院でも行うことができます。皮下注射料は平均800円です。
日常生活からできる健康な食生活への4つのポイント
1. 限界の時間を知っておく
ご飯を食べないという状態は免疫力の低下を呼び、とても危険なので病院に連れていく基準を理解しておきましょう。
子猫の場合は、生まれて1〜2か月は8時間、3カ月であれば12時間、4カ月は16時間が絶食の限界です。大人の場合は24時間、36時間を超えると危険だと認識しましょう。
2. ペットフードを購入するときには1か月で使い切れる量にする
ペットフードの袋は頻繁に開けたり閉めたりすることで品質が劣化したり、においがなくなったり、雑菌の繁殖が起きたりします。購入量は1か月の食べる量を目安にしましょう。
3. 猫の好みを知っておく
猫がなぜ餌を食べないのか知るポイントになります。普段の好き嫌いを注意深く見てみましょう。
餌のニオイをかいだ後唇をなめて顔をグルーミングするなら、気に入った合図で、気に入らない場合には鼻をなめます。
4. トッピングを利用する
ちょっとした変化を加えるために、トッピングを増やしたりすることで飽きずにたべます。トッピングには、鰹節やフレークタイプのウェットフードでも構いません。
今回のまとめ
猫がご飯食べない7大原因
ご飯食べない状況とセットで現れる病気の3つのサイン
猫がご飯食べないことが続く場合に考えられる3つの病気
ご飯食べない状況へ!病気以外の3つの対処法
気になる場合にすべき2つの検査方法
検査後の2つの治療法
日常生活からできる健康な食生活への4つのポイント