いつの間にか飼い猫が肥満になってしまった!
外出禁止の愛猫が多くなったこともあり、太り気味の愛猫のダイエットを気にする飼い主さんもいらっしゃるとおもいます。
また、去勢や避妊手術後の猫も太りやすいといわれています。
飼い主としてただ可愛がるだけではなく、愛猫の体調管理も飼い主の大事な役割の一つです。
そして人間と同じように猫の肥満も、あらゆる病気の原因となる可能性がりますので「少しくらい太っている方が可愛いらしい」などと飼い主の身勝手で肥満を放置することはとても危険です。
ですが、極端な肥満は動物病院の先生との相談が必要になることもありますが、「この頃、ちょっと太ってきたかも・・・」と感じるのであれば、大きな病気を発症する前に、毎食与えるキャットフードを見直して、ダイエット計画を立ててあげましょう。
あまり難しく考える必要はありません。
人間のダイエットと同じで、時間はかかりますが食事の管理と運動(遊び)のセットで行うことで肥満の解消は可能だといえます。
ここからはすでに肥満になってしまったり、やや太り気味のダイエットが必要な猫に向けたキャットフードを選ぶポイントについてご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。。
キャットフードを選ぶポイント
ダイエット専用のキャットフードといっても、単に「低脂肪・低カロリー」では必要な栄養素が不足していたり、価格を抑えるために安価で粗悪な材料を使っていたりしている商品も中にはあります。
また、「国産ブランド」というだけで安心で安全と信じて疑わない飼い主さんも多いことでしょう。ですが、海外に比べると日本はしっかりとした安全基準が確立されていないのが現状です。
そういった意味ではペット先進国であるドイツを初め、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどは厳しい安全基準を設けてペットフー作られています。
そんな厳しい安全基準を満たして作られる海外メーカーのキャットフードは安心して与えられますし、もちろんグレインフリーの基準を満たしたキャットフードも種類が豊富といえます。
*主原料に動物性タンパク質が使われている
購入の際はキャットフードの袋に表記してある成分表示で主原料を確認しましょう。
ほぼどのメーカーも配合量が多い順に書いてありますので、なるべく主原料がはっきりと表示してあることが重要です。
例えば、魚でしたらやサーモン・スケソウダラ・ニシンなど、肉類でしたら鶏肉・ターキー・シカ肉・鴨肉などが使われているものを選びましょう。できれば新鮮な生の状態で加工されているものが理想です。
間違っても家禽副産物や家禽ミールなどと表記してあるキャットフードは避けるべきです!
*ダイエット中のたんぱく質と脂質の割合は3:2
ダイエットの「敵」と思われがちな「脂質」ですが、猫にとって脂質は消化・吸収がよくすぐれたエネルギー補給になるので欠かせない栄養素といえます。
しかも適量の脂質が配合されていることによって、満腹感を感じやすくなるので食べ過ぎを防止にもなります。
また、ダイエット中の猫に欠かせないたんぱく質と脂質の割合は3:2とされていますので、健康的に痩せさせるためにもこの比率で配合されているキャットフードを選びましょう。
ダイエット専用のキャットフードでよく見かける「低カロリー」の表示ですが、中には脂質の代わりに糖質(穀物)を多く配合している商品もありますので、ダイエット専用のキャットフードを購入の際は成分表示をきちんと確かめるようにしましょう。
*グレインフリーである
原材料の欄に穀物が多く配合されているダイエットキャットフードは、人間の感覚として「ヘルシーでダイエット向き」と思われがちです。
本来、肉食である猫の体にとって穀物を消化・吸収する機能が備わっていないため、穀物(米、麦、トウモロコシなど)を食べる分だけ猫の体にとっては負担になるだけでなく、猫の体質によっては穀物アレルギーを引き起こす原因にもなりかねないので注意が必要です。
また原材料に穀物の配合が多いと、いくら穀物に豊富な栄養素が含まれていても、そもそも吸収できないのですから栄養不足になる恐れも考えられます。(同じ穀物でもサツマイモやジャガイモ、豆類などは穀物に含まれません)
市販のキャットフードには販売価格を安く抑えるために原材料費が安い穀物を多く使って製造されていますので、価格が安いキャットフードを購入される際は注意が必要です。
*ダイエット中でも「脂質」は必要です
市販のダイエットキャットフードによく見かける「脂質を抑えたヘルシーフード」などと、「脂肪分はダイエットの敵」と言いたげな商品が販売されています。
人間の発想だと「脂質=太る」と考えがちです。意外に思われるかもしれませんがこの考えは猫のダイエットには当てはまりません。肉食である猫にとっての「脂質」は、効率よく消化・吸収され、猫の体内で素早くエネルギーとして供給される優れた食材といえます。
ですから脂質が極端に抑えられたダイエットフードを記載された量だけ食べたとしても決して満腹感は感じられずに、すぐにフードの催促をしてくるため、飼い主の方も「脂質を抑えたダイエットフードだから」とついつい、指定された量をオーバーして与えた結果、なぜか太るという悪循環に陥ることになるという訳です。
*年齢に合わせて選ぶ
猫も人間と同じく、それぞれの年齢によって与える栄養素やエネルギーが違ってきます。
原材料が良質なプレミアムフードの中には全年齢用のダイエットキャットフードもありますが、便秘を起こしやすく歯の衰えが気になりだすシニア期には排便を促す乳酸菌配合や、柔らかくて消化しやすいシニア用を。
栄養バランスが整った成猫用や室内飼い用など、飼い猫の生活環境や年齢に合ったダイエットキャットフードを選ぶようにしましょう。
また、肥満の度合によっては療法食のダイエットキャットフードを与えた方がいい場合もありますので、気になる場合はフードを購入または与える前に、一度かかりつけの動物病院を受診されて相談されることをおすすめします。
*ダイエット用と総合栄養食のフードとの違い
まず総合栄養食のキャットフードは、たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルなどの配合基準が満たされたものです。
一般食というものもありますが(缶詰めなど)栄養的に少し偏ってるものが多いので、おやつと考えておきましょう
そしてダイエット用は、ビタミンやミネラルはもちろん低カロリーで高たんぱく、脂質もバランスよく配合されて作られています。脂質を配合する理由は先にも書いたように、食べすぎを防ぐために少量でも満腹感を得られるように配合されています。使われているたんぱく質はチキンやラム肉、サーモンなどの動物性のものが使われています。
その他、低カロリーな分、満腹感を感じられるように脂質と一緒に食物繊維を配合している商品もあります。
このようにダイエット用は低カロリーながらも、必要な栄養素をしっかり摂取できるよう考慮して作られています。
*与え方
猫は変化することに敏感です、それが毎日食べているキャットフードがいきなり匂いと味が昨日までとガラッと変わってしまったら、全く見向きもしないという事態になりかねません。そうならないためにも、フードの切り替えは慎重に行いましょう。
ダイエットフードに切り替える際、必ず今まで与えていたフードにダイエットフードをほんの2~3粒混ぜるくらいから挑戦してみて下さい。
数日は食べ方を観察しながら、焦らずに徐々に割合を増やしていきましょう。
ダイエットフードの味付けなど猫の好き嫌いもありますから、お試しパックなどがあればまずはそちらを利用してみましょう。
そしてダイエットで大事なポイントは・・・
ダイエットフードの袋に記載されている量をきちんと守り、愛猫が決められた以外におやつをおねだりしてきても、絶対に与えないことです!
愛猫の健康を願うなら、ここはグッと我慢して遊びなどでやり過ごしましょう。
そうやっているうちに猫も「要求しても、おやつはもらえない」と理解してくれますので、気長に取り組んでみてください。
ダイエットフードだからと安心して、量を増やしたり与え方を間違えると逆効果となってしまうので注意が必要です。
*いつまでそのフードを続けるのか
まずは猫の体のバランスを見分ける指標として「ボディコンディションスコア(BCS)」がありますので、肥満度の評価をみながら猫の身体を見たり触ったりして当てはめてみましょう。
参考URLです↓
https://petful-life.jp/diary/study/cat_bcs.html
「いつまでそのフードを続けるのか?」
その時期は、飼っている猫の肥満具合や体調や運動量などにより違ってきますので、目標体重や理想のイメージをもって、そこに到達するまで与える、と考えておきましょう。
そしてダイエットに何ヶ月かかるのかを把握しておくことが大事になります。
例えば、肥満度が130%あるとして、目安として1週間に1%づつ減らしていくイメージで計算するといいでしょう。
また、人間のダイエットと一緒で初めの方は体重も落ちやすいのですが、後半あたりから体重が落ちにくい子もいます。
そんなときは飼い主の方が先に諦めず「停滞期があるのは当たり前」くらいの気持ちで乗り切ってください!
*オススメのキャットフードのベスト3
こちらでおすすめするキャットフードはダイエット用としても申し分のない低カロリーでタンパク質には良質なお肉や新鮮な魚を使用しているプレミアムフードも含まれています。
もちろんグレインフリーなので安心して与えていただけます。
モニター価格で購入できたり少ないパックも販売されているようなので、食いつきが心配でしたらそちらから試されるといいですよ。
それではオススメのキャットフードをご紹介したいと思います。
・カナガン
使われてる原材料がきちんと記載してあり、余計な添加物などが使われていないヒューマングレードである。
タンパク質の量が多く猫が摂取すべき脂質も適量含まれているので、与える量をきちんと守れば健康的にダイエットできます。
試供品の購入ができて、定期購入で安く買える。
飼い猫の心身の健康などの相談にも気軽に対応してくれる専任のスタッフがいるコールセンターがあるので、ダイエットのことでわからないことがある時は相談してみるといいですよ。
・モグニャン
主原料に低脂肪な白身魚が63%も使われているので動物性タンパク質が豊富で、もちろんグレインフリーです。
使われてる原材料がきちんと記載してあり、余計な添加物などが使われていないヒューマングレードで安心して与えることができます。お試し購入ができて、定期購入で安く買える。
タンパク質と脂質の割合も、3:2と理想的なバランスなので、ダイエットに最適なフードといえます。
サツマイモや豆類が使われていますが穀物ではありませんのであまり神経質に考えないでいいと思います。
さつまいもは満腹感を、豆類は豊富な栄養素が含まれているところが嬉しいですね。
・サイエンスダイエットシリーズ
こちらのシリーズは動物病院でもすすめられるダイエット用療法食でもあります。
こちらの商品は、他のキャットフードと比べてカロリーの量を極力控えてあるのが特徴です。
しかし、必要な栄養素はしっかりと配合されていますので、健康をそこなうことなく安心して与えることができます。
サイエンスダイエットのシリーズには、いくつかの種類がありますので気になる方はかかりつけの動物病院で相談してみるといいですよ。
こちらはダイエット専用の療法食になりますので食いつきが気になる猫ちゃんには少量パックから試されることをおすすめします。