ふわふわの毛並みにクリッとした大きな目をしているペルシャ。低い鼻もチャームポイントですね。その愛らしい姿にペルシャ猫のファンは少なくありません。ふわふわの長毛は手入れする楽しみもあり、いろいろな姿を見せてくれます。
今回はそんな可愛いペルシャについて性格やしつけのコツなどをご紹介します。
ペルシャの紹介
1.原産地
ペルシャ猫の原産国は「イラン」です。
2.平均体重
ペルシャ猫の平均体重は3~3.5kg。
3.名前のルーツ
起源前6世紀の中頃イラン高原に住んでいたペルシャ人が現在のトルコ、イラン、イラク、エジプトにあたる地域を征服して「ペルシャ帝国」をつくりました。
この地域に居た自然品種のロングヘアの猫がのちに人の手により改良され、このペルシャ帝国の名にちなんで「ペルシャ」と名づけられたといわれています。
4.日本で飼育されているペルシャ
日本で飼育されているペルシャ猫は、一般社団法人ペットフード協会の調べによると平成28年度で飼猫全体の2.1%となり、純血種の猫では2位にランクするほど大人気の猫です。
一般社団法人ペットフード協会調べー
5. 平均寿命
ペルシャ猫の平均寿命は15~20年で、一般的な猫の寿命(15年)よりかなり長生きする猫です。
6.ペットショップでの購入価格
ペルシャ猫を購入する場合の価格ですが、ペットショップでの価格は20~30万円くらいです。
品種として理想的なブリードタイプの場合は、40〜50万円くらいになります。
ペルシャの性格の3大特徴
1.温和でおとなしい
ペルシャ猫はとても温和な性格で、わがままをいったり、いたずらばかりをしたりということはあまりないようです。
神経質になることもあまりないといわれています。
2.甘えん坊だけど抱かれるのはあまり好きじゃない
ペルシャ猫は人に対してはとても甘えん坊ですり寄ってきますが、長い時間抱かれているのはあまり好きではないようです。
3.鳴き声は小さい
ペルシャ猫の鳴き声はとても小さく可愛らしいものです。
ペルシャの7つのタイプ
ペルシャ猫はカラーによって7つの部門に分けられており、とても多くのカラーが認められています。
これもペルシャ猫の魅力の1つです。
1.ソリッド部門
ソリッドというのは単色という意味で1本のコートの先から根元までが1色であるという意味です。
ホワイト、ブラック、ブルー、レッド、クリーム、チョコレート、ライラックなどがあります。
2.シルバー&ゴールデン部門
この部門には4つのカラークラスがあり、一般的には「チンチラ」と呼ばれる猫が属する部門です。
この部門の特徴はティッキングという被毛の先に色が付くことが見られます。
シェーテッドゴールデン、チンチラゴールデン、シェーテッドシルバー、チンシラシルバーに分けられます。
3.シェーデッド&スモーク部門
アンダーコートが白色で背中、脇腹、頭、尾などのガードヘアーの先に色が付くという部門です。
スモーク、シェーテッドカメオ、シェルカメオとティップの割合で呼ばれ方が違います。
シェルカメオ、シェーテッドクリーム、ブラックスモーク、レッドスモークなどがあります。
4.タビー部門
タビーはティッキイングの遺伝子によってできた縞模様のパターンを作ったものです。
色にはブラウンとシルバーがあり、クラシックタビーとマッカレルタビーに分けられます。
5.パーティカラー部門
パーティカラー部門の猫は赤系と黒系の2色の遺伝子を持っています。
オス猫はどちらか一色しか持てないため、この部門にはメス猫しか存在しません。
ブルークリーム、ライラッククリーム、チョコレートトーティズシェルなどがあります。
6.キャリコ&バイカラー部門
この部門の猫の毛色は、公認されている様々なカラーとホワイトのコンビネーションで構成されています。
これは何色かにホワイトが混ざる特別な遺伝子によるもので、ソリッドのブラックとホワイトを交配しても、ブラックホワイトの猫は生まれず、この場合はブラックとホワイトのソリッドの子猫が生まれます。
バイカラーやキャリコは特別な遺伝子が必要なのです。
ホワイトにブラックとレッドのキャリコ、ホワイトにブルーとクリームのダイリュートキャリコなどがあります。
7.ヒマラヤン部門
ポイントカラーのある部門です。
ブルーポイントやクリームポイントなどがあります。
ペルシャのオスとメスでの性格の3つの違い
1.オスの方がやや、やんちゃである
おとなしいといわれているペルシャですがオスの方がやんちゃな子が多いようです。
遊んで、構ってとアピールすることもあるでしょう。
2.オスは部屋中にマーキングをすることもあります
オスは去勢手術を行わない場合、部屋中にマーキングといっておしっこを掛けてしまうことがあります。
3.メスはオスよりも気分屋さんでミステリアス
メスはオスにくらべてやや気分屋さんなようです。
自分の構ってほしいときだけすり寄ってきて、あとは「つーん」としていることも。
「撫でろ撫でろ」と言っていたと思ったら突然の「触らないで」という心境の変化もしばしばみられます。
ペルシャを飼うのに向いている人とは
1.まめに被毛のケアをしてあげられる人
ペルシャ猫の特徴は長毛であることです。
そのため毛玉になりやすく、食事で顔の回りが汚れてしまうこともしばしばあります。
自らグルーミングもしていますが、こまめなブラッシングが絶対に必要です。
2.抜け毛が気にならない人
これは猫全般にいえることですが猫は抜け毛が多く、部屋や洋服に抜け毛がつくことは日常茶飯事です。
ましてペルシャのような長毛種は抜け毛の量もかなり多くなってしまいます。
抜け毛がつくのが気にならない、掃除が苦にならない人が向いているといえます。
ペルシャのしつけの重要ポイント
1.子猫のときからグルーミングに慣らす
ペルシャ猫は長毛の品種のため、他の品種よりもケアをする機会が多いのです。
子猫のときからブラッシングや爪切り、耳掃除に慣らしておくことで、大人になってからもストレスが少なくケアをすることができます。
2.人間との信頼関係を築きましょう
急に大きな音をだしたり、いきなり触ったりということを猫は嫌います。
人間を嫌いになり、引っかいたり噛みついたりするようになってしまうかもしれません。
そんなことを防ぐためにも小さなころから優しく、穏やかに、また、たくさんの人に撫でてもらうなどして信頼関係を築きましょう。
ペルシャを飼育する場合に特に気をつける2つのこと
1.毛玉をつくらないようにまめなブラッシングをしましょう
何度も繰り返すようですが長毛の品種のため毛玉ができやすいです。
毛玉は皮膚トラブルの原因にもなりますので、こまめなブラッシングを行いましょう。
2.きれいなコートを保ちたいならエプロンを付けてあげましょう。
ペルシャのきれいなコートを保ちたいけれど、水を飲んだりすると顔周りがびしょびしょになってしまうと悩んでいる飼い主さんが多くいます。
その場合はエプロンを付けてあげると良いでしょう。
ビニールフクロを丸く切って、真ん中に4cmほどの穴をあけてあげるだけで完成です。
是非お試しください。
ペルシャを飼う魅力や喜びとは
1.豊富なカラーバリエーション
ペルシャ猫は猫の中でもっともカラーバリエーションの多い品種です。自分の好きなカラーのペルシャを飼うことはとても幸せなことでしょう。
2.抱き心地の良いコート
ふわふわのさらさらのペルシャの抱き心地は高級クッションにもまさることでしょう。
3.自分にしか甘えてこない可愛さ
犬とは違い飼い主にしか甘えてこない猫の可愛さは猫好きには格別です。
今回のまとめ
ペルシャの紹介
原産国イラン。平均体重は3~3.5キロ。平均寿命は15~20年。
ペットショップでの購入価格は20~30万円。
ペルシャの性格の3大特徴
温厚で大人しい性格。
甘えん坊だけど抱かれるのはあまり好きではない。
鳴き声はとても小さく可愛らしい。
ペルシャの7つのタイプ
ペルシャ猫のカラーは次の7つの部門に分けられる。
「ソリッド部門」・「シルバー&ゴールデン部門」・「シェーデッド&スモーク部門」・「タビー部門」・「パーティカラー部門」・「キャリコ&バイカラー部門」・「ヒマラヤン部門」
ペルシャのオスとメスでの性格の3つの違い
オスの方がやや、やんちゃ。去勢手術を行わない場合、部屋中にマーキングしてしまうことがある。
メスはオスに比べてやや気分屋さんでミステリアス。
ペルシャを飼うのに向いている人とは
まめに被毛のケアをしてあげられる人。
抜け毛が気にならない人。
ペルシャのしつけの重要ポイント
子猫のときからグルーミングに慣らす。
人間との信頼関係を築く。
ペルシャを飼育する場合に特に気をつける3つのこと
皮膚トラブルの原因にもなるので、毛玉をつくらないようにまめなブラッシングをする。
被毛の汚れが気になる場合はエプロンをつけてあげる。
ペルシャを飼う3つの魅力とは
豊富なカラーバリエーション。ふわふら、サラサラで抱き心地がとても良い。犬と違い、自分にしか甘えてこない可愛さ。