カルカンというブランドは猫を飼っている方なら一度は聞いたことのあるブランドではないでしょうか。今回は発売から30年の歴史があるキャットフードブランド「カルカン」について詳しくご紹介したいと思います。
「ねこ、まっしぐら♪」でお馴染みのキャットフード『カルカン』。CMでもお馴染みのキャットフードであり、スーパーやペットショップやホームセンター、ドラッグストアなど量販店でも見かけることの多い製品です。今回はこのカルカンの特徴、原材料と安全性、口コミ評判についてご紹介していきます。
カルカンのブランドの特徴
カルカンといえばやっぱりおなじみの「ねこ、まっしぐら♪」というフレーズですね。カルカンは猫を飼っている人で、知らない人はいないのではないかというくらい有名なキャットフードのブランドです。
http://kalkan.jp/
このブランドの特徴はなんといっても知名度が高いことと、値段が安いことではないでしょうか。他社のブランドよりも価格が安いので、コスト面を考えると飼い主さん思いのブランドといえます。
また、カルカンはどんな猫にも対応出来るように、フードのタイプや年齢に応じた幅広い種類があります。
キャットフードのタイプ
- ◎ドライタイプ
- 常食用・肥満用・下部尿路用
- ◎ウェットタイプ
- *パウチタイプ・・・ゼリー仕立て・スープ仕立て
*缶詰タイプ・・・ゼリー仕立て
年齢別
- 子ねこ用(~1歳)
- 成猫用(1歳~)
- シニア猫用(8歳~・11歳~・15歳~)
ドライフードの特徴
食べやすい大きさと食べていて飽きがこないようにとのことで、3種類の味がミックスされた作りとなっており、最後まで食べきれるようにと考えられています。
ウェットフードの特徴
魚の中でも特に猫が好むまぐろを中心として、他の魚や肉と組み合わせて、ゼリー仕立てとスープ仕立ての2種類から選べるようになっています。
どこでも買えて低価格!それがカルカン!!
カルカンはとにかく低価格なことでも知られています。しかもペットショップはもちろん、ホームセンターやドラッグストアで、簡単に手に入ります。
カルカンの価格は成猫用のもので、2kg入りが600〜1000円くらいで、一匹一日あたりのコストでいえば30円から50円と破格の金額です。
「とにかく価格を少しでも安くしたい!」という飼い主の方に特に支持されているのもよく分かります。
カルカンの商品データ
容量/価格 | 1.6kg/580円(amazon参照) |
---|---|
1kgあたり | 363円(税抜) |
カロリー | 355kcal/100g |
給仕量 | 60g(体重4kgの場合) |
一袋あたり | 約26日分(体重4kgの場合) |
メイン食材 | 穀類(とうもろこし、小麦等) |
原産国 | タイ |
穀物 | × 穀類(とうもろこし、小麦等) |
酸化防止剤 | × BHA、BHT |
着色料・保存料 | × 赤102、青2、黄4、黄5 |
対応年齢 | 成猫 |
賞味期限 | 開封後:ヵ月目安 |
販売元 | マースジャパン |
オススメ購入サイト | Amazon |
カルカンの原材料と安全性
カルカンの原産国は「タイ」となっています。『国内産』のキャットフードを与えたい飼い主さんにとって、海外の「タイ産」であるという点はかなり気になるところです。
さらに、気になるのがカルカンは添加物が多いという点です。実際にカルカンのドライタイプとウェットタイプの添加物の内容を調べてみましたのでご紹介します。
◎成猫用のかつおと野菜味(ドライタイプ)
保存料(ソルビン酸K)、着色料(赤102、青2、黄4、黄5)、酸化防止剤(クエン酸、BHA、BHT)、pH調整剤
*ソルビン酸K
カビの発生や微生物の発生を抑える効果があります。ソルビン酸カリウム単体ではそれほど危険ではないのですが、他の添加物と混ざることでの発がん性が問題です。
*着色料
赤102、青 2、黄色 4、黄色5は食品に色をつけるものですがアレルギーを引き起こしてしまうことがあります。アメリカやヨーロッパ諸国では使用禁止となっています。
*クエン酸
食品のpHを調整する為に入っています。こちらはさほど心配はありません。
*BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
こちらは酸化防止剤です。発がん性が極めて高い添加物です。
*BHT(ブチルヒドロキシトルエン)
こちらも酸化防止剤です。BHAとともに極めて発がん性の高い添加物です。
*pH調整剤
こちらは菌の増殖などを抑えたり食品の変質を防ぐ効果があります。この成分単体では体には問題ないとされていますが、成分の表記がされていないので何が使われているか分からない不安は残ります。
◎成猫用のまぐろ(ウェットタイプ)
増粘多糖類、ポリリン酸Na、EDTA-Ca・Na、発色剤(亜硝酸Na)
*増粘多糖類
名の通り、食品の粘りを増す添加物です。すべての増粘多糖類が体に悪い訳ではないのですが、一部には発ガン性を高める物があり、『増粘多糖類』という表記だけでは、何が使われているか分からないので不安な所です。
*ポリリン酸 Na(ナトリウム)
変色、変質防止の為のもので腎臓に負担がかかってしまう添加剤です。猫は少ない水分で尿を作り出すために腎臓に負担がかかることが多いので、この添加物は猫にはよくない成分ですね。
*EDTA-Ca(エチレンジアミン四酢酸カルシウム二ナトリウム)
こちらは脂肪分の酸化を防ぐものですが、現在はビタミンCに代わっていてあまり使われていないのが現状です。突然変異や染色体異常が懸念されています。
*亜硝酸 Na(ナトリウム)
こちらは発色剤として使われていて肉や魚などの色を保つものですが、急性としては嘔吐や動悸、血圧降下。慢性的に摂取すると発がん性が高まるとされていて添加物の中では避けたいものの一つです。
添加物だけをピックアップして調べてみるとかなり恐ろしい物が入っているのが分かります。日持ちさせるためには仕方ないのかもしれませんが、添加物は少ないに越したことはありません
もちろん、これらの添加物が入ったキャットフードを食べ続けたからといって、すぐに何か害があるとは言えません。でも、可愛い飼い猫の将来の健康を考えたときに、添加物の使用は気になるところです。
しかも、これらの添加物は合法的な範囲で使われているとはいえ、その範囲はじつは人間基準であり、人間の何分の一も小さいネコにとって、はたして適量と言えるかどうかは疑問が残ります。
このように含まれている添加物を基準に考えると、カルカンをおすすめのキャットフードとはいえないかもしれません。
カルカンの口コミ評判は?
では、実際にカルカンを飼い猫に与えている方々はどのように感じているのでしょうか? 調べてみましたので、列挙してみます。
カルカンで良い口コミ評判
- カルカンに変えてからすごく食いつきがよくなった。
- 中身が小分けしてあるので使いやすい。
- 多頭飼いなので安いから助かる。
- いつも残さずに食べてます。
カルカンの悪い口コミ評判
- カルカンに変えてからおしっことうんちが臭くなった。
- 「ねこまっしぐら」どころか、臭いを嗅いで一口も食べてくれなかった。
- 一口食べてそれ以降全く口にしない。
- 他のフードと交互に食べさせているがカルカンは食べなくなった。
などです。
口コミに関してはやはり良い面も悪い面もありました。ただ多く見られたのは、カルカンにしてからおしっことうんちが臭くなったというもの。
猫は与えているフードによっておしっこやうんちの臭いがかなり変わります。
カルカンのどの成分が作用しているのかは分かりませんが、大多数の方が感じているので信ぴょう性が高いものだといえるでしょう。
まとめ
口コミを調べたことで分かったことは、猫が食べてくれないという口コミがある一方、他のフードは食べないのにカルカンだけは食べるという猫もいるということです。猫の食い付きだけを基準に考えると一概にどちらが良いとはいえません。
また、キャットフードの価格がとにかく安くて1日のコストでいえばトップクラスでしょう。
ただ、添加物が気になったり、おしっこが臭くなったからもう買わないと思っている飼い主さんもいます。とくに成分をしっかりと確かめた上でキャットフードを与えている飼い主さんには、とても食べさせられないと思っている方が多いようです。
自分の家族である猫に何を食べさせるかは、まさに飼い主さんの判断です。なにを重視して猫を飼っているのかを考え、よく吟味してフードを選んであげて欲しいと思います。
カルカンのおすすめ度
クロスケが独断と偏見でカルカンのおすすめ度を5点満点で、それぞれの項目を評価しています。
価格はコストパフォーマンス、安全性は添加物や着色料などを考慮して、口コミは良い口コミが多いかどうかで判断しています。
価格 | 安全性 | 口コミ |
---|---|---|
4/5 | 2/5 | 2/5 |
- 抜群の知名度にお手頃のお値段ということで価格は4を付けました。ただ価格を抑えればどうしても安全性は犠牲にするしかありません。安全性は使われている添加物などを考慮して2を付けました。口コミも同じく満足な声もありましたが、不満の声も多かったことを考慮して2としています。