昔からペットとして人気の高い猫。街中で人懐っこい野良猫と出会って、自宅に連れ帰りたい。保護したいと思ったことがある方も多いと思います。
しかし自宅に迎え入れる際、また迎え入れた後、気を付けなくてはいけない点が複数あります。今回は野良猫の飼い方・飼育の注意点をお伝えします。
野良猫を拾って家で先ず行うべき2つのこと
1.お風呂
野良猫には汚れやノミがついていますので、自宅に入れたら、真っ先にお風呂に連れて行きます。
2.猫用シャンプーで洗う
猫用シャンプーで体を洗ってあげましょう。体を洗う際は猫の耳内にお湯が入らないように注意してください。
野良猫を拾ってから専門機関ですべき2つのこと
1.動物病院での診察
保護した当日、もしくは翌日には動物病院に連れて行きましょう。完全にノミを駆除すると同時に、病気や寄生虫などについて診察、投薬、予防接種をすることが必要です。
動物病院での初回の代金は1万~2万円ほどです。
2.動物の保護センターへの連絡
野良猫が実は迷い猫で、元の飼い主が探している可能性もあります。念のために動物病院や動物の保護センター、警察に野良猫を保護したと連絡しましょう。
猫の体内にマイクロチップが埋め込まれている場合はすぐに元の飼い主が見つかることもあります。
野良猫を飼う場合に用意すべき6つのグッズ
1.餌・水用に重みのある陶器の深皿
浅くて軽いお皿だと食べながら、どんどんお皿の位置がずれたり餌が外にこぼれたりします。ある程度深さと重みのある陶器の深皿などが良いです。
2.猫用シャンプー
自宅に迎え入れた時、最初に必ず洗わなくてはいけません。その後も定期的に洗うことを考えて猫用シャンプーを購入しておきましょう。
3.猫のトイレ用品
箱型、ハーフドーム型、屋根付き、システムトイレなど様々な種類のトイレがあります。猫は糞尿をした後にトイレ砂をかけることで周囲がちらかりますので、高さが低い箱型だとお掃除が大変になる場合があります。
またトイレに流せるタイプの猫砂もありますが、猫の糞に含まれる猫毛は水に溶けないため、トイレ詰まりの原因となる場合もあるので注意が必要です。
4.首輪
逃げてしまった際、飼い主が分かるように首輪の裏側に住所、電話番号を明記する
5.ペット用キャリー
動物病院などに連れて行く時に必要です。
6.洗濯ネット
動物病院に連れて行く際など逃げ出すのを予防、また捕獲するのに洗濯ネットは大変有効です。食事・遊びなどのコツをしっかりと押さえておきましょう。
野良猫を馴らすポイント
1.人間の食品を与えない
猫用の食事として、鰹節、煮干し、牛乳が連想されやすいかと思いますが、人間の食品は猫の体に悪く、病気の原因になり、最悪の場合は死亡することがありますので人間の食品は与えず、必ず猫用の物を与えてください。
2.猫用のおもちゃ
猫じゃらしなど、人間と一緒に遊べる猫用のおもちゃを用意すると、飼い主と猫の距離が縮まって良いでしょう。
野良猫を慣らす3つのポイント
1.慣れてくるまでケージの中で
保護してしばらくはケージの中で過ごさせ、慣れてきたら室内を歩き回らせる。
2.猫の様子を見守る
野良猫は警戒心が強いです。室内や人間に慣れない内は無理にかまわず、餌を与えながら猫の様子を見守り、猫にとって安心できる場所、人間であると認識してくれるのを待ちましょう。
3.キャットタワーを設置
外を自由に歩き回っていた野良猫にとって室内はストレスを感じ、外に出たがります。室内にキャットタワーを設置し、遊ぶことで猫のストレスを軽減させましょう。
野良猫を飼育する2つの注意点
1.不用意に触らない
野良猫としての生活が長かった猫は、人間を警戒して鋭い爪でひっかくことがあります。慣れない内は不用意に触らないようにしましょう。
2.外に出さない
いったん飼うと決めたなら、出来るだけ家の外に出さないようにしましょう。一匹で外出することで、他の野良猫とケンカして怪我を負ったり、病気をうつされたり、交通事故にあう可能性が非常に高くなります。
飼い主としての心構え
野良猫を飼う上で持っておきたい2つの心構え
1.寿命が短い
室内飼いの猫は寿命が15年ほどと言われていますが、野良猫は寿命が2年程度と言われています。長生きできない可能性があることも覚悟しておく必要があります。
2.しつけが難しい
野良猫を飼うことは普通にペットショップの猫を飼うより、一般的にしつけなどが難しいと言われています。猫の様子を見ながら、適切なしつけを根気よくする必要があります。
今回のまとめ
野良猫か、飼い猫かを把握する。保護した後は動物病院、動物保護センター、警察に届け出る。
自宅に連れ帰ったら、真っ先に猫用シャンプーで体を洗う。すぐに動物病院に連れて行く。
餌用の陶器の深皿、猫用シャンプー、猫のトイレ用品などを用意しておく。
人間の食べる物、特に鰹節、煮干し、牛乳などは猫の体に悪いので、猫に与える餌は猫用の物を買って与える。
人間に慣れない内はあまり構わないようにする。
最初の内はケージの中で過ごさせ、慣れてきたら室内を自由に歩き回らせる。
猫じゃらしなどで一緒に遊んであげると猫との距離が縮まって良い。
猫のストレス軽減の為に室内にキャットタワーを設置する、
野良猫の寿命は一般的に2年ほどです。長生きできない可能性もあります。
野良猫はしつけなどが難しいです。様子を見ながら、適切なしつけを根気よくする必要があります。