すらっとしたスタイル、透き通ったブルーアイに白い毛並み、高貴な印象を持ち合わせた優雅にして魅力あふれるシャム猫。
シャム猫はタイの秘宝と呼ばれ、歴史の古い猫です。そのシャム猫について性格やしつけのコツをお伝えします。
シャム猫の紹介
それではシャム猫について簡単にご紹介します。
1. 原産地・平均体高・平均体重
原産地:タイ王国
平均体高:25~27cm
平均体重:
オス3.2~4kg
メス2.2~3.6kg
2. 日本で飼育されている数
日本で飼育されているシャム猫の数ですが、一般社団法人ペットフード協会の調べによると平成28年度で691180匹です。
猫の合計飼育頭数が9,874,000匹なので、シャム猫の割合は約1.7%で純血種の猫ではトップ10にはいる人気の猫です。
一般社団法人ペットフード協会調べ
3. 名前のルーツ
シャムとは現在のタイのことで、タイ王国外に出ることがなかったために「タイの猫」=「シャム猫」と呼ばれました。
また、シャム猫を英語表記にすると「siam(サイアム)」になり、外国では「サイアミーズ」と呼ばれています。
ちなみに、「サイアム」とは昔のタイ王国の名称です。
4. 歴史
シャム猫の歴史は古く、タイの秘宝と呼ばれアユタヤ朝時代の古書「キャット・ブック・ポエムズ」にもその名が登場します。シャム猫はタイ王国では門外不出とされ珍重されてきました。
タイのイギリス領事館だったゴールド氏に王室から記念に贈られたことをきっかけに世界に出ることになりました。
1885年にイギリスで行われたキャットショーでは賞を総なめにし、1890年以降はアメリカにも輸入されて、世界指折りの人気者になりました。
アメリカのベストセラー推理小説「シャム猫ココ」シリーズも人気の一因かもしれません。日本ではハヤカワ・ミステリ文庫(早川書房)から刊行されています
5. 平均寿命
シャム猫の平均寿命は10~13歳といわれています。
一般的には15年生きるといわれている猫の中では、すこし短めといえます。
6.ペットショップでの購入価格
シャム猫の購入価格は10~20万円前後となっています。
価格は流行や人気、個体差の状態によって大きく変動します。
シャム猫の5つの特徴
1. 体型
オリエンタルタイプで、筋肉質ながらも全体的にほっそりとしていて直線的。体は細身で円筒状になっています。V字型の顔で、細く長いと尻尾が特徴的。また、前足よりも後ろ足の方が長いのも特徴です。
2. 毛の長さ
短毛種。クロースライイングと呼ばれる被毛はとても細く光沢があって、体にそって密生しています。手触りが滑らかでシルクのようです。
3. 色
体の色が白、もしくはクリームで、顔や耳、足、尻尾でチョコレートやライラック、シールやブルーのポイントが入ります。
子猫のときは、ポイントがないのですが、生後1ヶ月を境に徐々にポイントがわかるようになります。
4. 目
シャム猫はサファイアブルーの目が特徴的。中くらいのサイズで、アーモンド形です。
5. 耳
シャム猫の耳は大きく、耳の先がピンととがっています。
シャム猫の性格の4大特徴
1. わがまま
シャム猫に限らず純血種の猫の代表格の特徴でもありますが、わがままで激しい意自己顕示欲を時々見せてくる場合があります。
2. 愛情深い
シャム猫は人間に対してとても社交的で、1人の人に密着することも多いです。
自分から人にかかわろうとする性格で抱きしめられたり、肩に乗るのも大好きです。
3. 感受性が強い
とても賢く、人を見てなついたりします。
心を許した相手には、忠実心を見せるほどの気高さもあります。
4. 遊んでもらうのが好き
シャム猫は好奇心旺盛でとても甘えん坊。
知らない人が来たときは、しばらく様子を見て、大丈夫だと思えば大胆に遊んでアピールをするほど積極的になります。
一人で遊ぶよりも、おもちゃを投げてもらったり、ねこじゃらしなどで人と遊ぶことが大好きです。
シャム猫のオスとメスでの性格の3つの違い
1. 性格
感情表現が比較的ストレートなのはオスです。
シャム猫のイメージにある気高さはメスのほうがあります。
2. からだのサイズ
オスのほうが体は大きいです。
オスのシャム猫は筋肉質で、がっちりしています。
3. 繁殖時期
シャム猫のメスは、繁殖時期は神経質になりやすく、頻繁に鳴くようになります。
オスは比較的に面倒ではないですが、発情期のメスの声を聞くと外に出たがったり気が荒くなります。
シャム猫を飼う人に向いている3つのポイント
1. 他の猫を飼っていない
シャム猫は基本的に気難しいところがあるので、あまり多頭飼いに向かない猫です。
ただ、頭が良く、しつけもしやすいので、他の猫を飼っていなければ初心者の人でも飼いやすい猫でもあります。
2. かまうのが好き
どちらかというと犬っぽい性格のシャム猫は、人におねだりしたり、かまってもらうのが大好き。
遊んであることをめんどくさがらず、かまってあげられる人が向いています。
3. 持ち家
よく鳴くシャム猫。
声が大きいので、繁殖期のオスなどは集合住宅やマンションでは近所迷惑になる可能性があります。
また、運動量が多いので、できるだけ広い場所を用意してあげましょう。
シャム猫のしつけの3つの重要ポイント
1. ハンドリングを行う
猫の社会化期といわれる生後2~7週の間に、4人以上の人間が1日1時間程度のふれあいを持つと、より人懐こい性格になります。「ハンドリング」と呼ばれる優しく触ってもらうことを社会化期に経験した猫は人に慣れて、とてもなつきます。
2. 犬との違いを知る
猫は小さな犬ではありません。
犬と猫には学習能力に違いがあります。
なので、猫をしつけるには犬にかかる以上の時間がかかるということを忘れないでください。
3. ほめて育てるではなく、好きなものを与える
猫は犬と違いほめられてもあまり喜びません。ですから正しい行動をしたときには、猫が好きなものを与えるほうがしつけの近道になります。
遊ぶことが好きなシャム猫には、ご褒美にボールを投げたりすると喜びます。
シャム猫を飼育する場合の4つの重要ポイント
1. 温度
シャム猫は寒さに弱いので、冬は室温を高めに設定してあげましょう。
2. 食事
シャム猫はほっそりとした体が魅力となる猫なので、体型を維持するためにも食事は適量を守りましょう。
また、健康のために高タンパクで低カロリーのキャットフードを意識して与えることが予防にもつながり重要です。
当サイトではシャム猫の健康のために、低カロリー高タンパクのプレミアムキャットフードをオススメしています。
3. ブラッシングは少なめに
シャム猫は短毛種なので、何度もブラッシングする必要がありません。
シャンプーも1ヶ月に1回ほどで大丈夫です。
4. 部屋の広さ
猫の中でもトップクラスの運動量を誇るシャム猫。
まるで犬のように走り回ることが大好きなので、狭い部屋は苦手です。
運動量を確保するためにも広い部屋のほうがお勧めです。
シャム猫を飼う場合の心構え
運動量が多いので怪我をさせないよう気をつける
シャム猫は運動量も多く、活発でいたずらも多いために、それに伴い怪我をすることも多いといわれています。
家具の配置などで怪我をしないような配慮が必要です。
ペットにする喜び、シャム猫を飼う魅力とは
シャム猫はすらっとしたスタイルに、白い毛並み、透きとおったサファイヤブルーの目が特徴です。高貴な印象を持ち合わせており、優雅にして魅力あふれる猫です。人とかかわることに喜びを感じる猫なので、一緒に暮らせば楽しい時間が過ごせるでしょう。
今回のまとめ
シャム猫はタイ王国原産で国外不出といわれるほど大事にされてきた猫です。
青い目とほっそりとしながらも筋肉質な体、ポイントカラーが魅力です。
シャム猫は遊ぶのが大好きでとても愛情深く、感受性豊かな猫です。
シャム猫はオスのほうが体が大きく気持ちをストレートに表現し、メスのほうがシャム猫らしい気高さを持ちます。
かまうのがすきで他の猫を飼っていない人が飼うに向いてます。
犬との違いを感じて好きな道具などでしつけましょう。
暖かい部屋と広めの部屋を用意し、シャム猫の体重維持に努めましょう。
飼うときには運動量の激しいシャム猫が怪我をしないように注意しましょう。
高貴で優雅な見た目。人が好きなので一緒に楽しい時間を過ごせる。